運行管理者(貨物) 過去問
令和6年度 CBT
問18 (労働基準法関係 問1)

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問題

運行管理者(貨物)試験 令和6年度 CBT 問18(労働基準法関係 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

労働基準法(以下「法」という。)の定めに関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。
  • 法で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上を図るように努めなければならない。
  • 「平均賃金」とは、これを算定すべき事由の発生した日以前3ヵ月間にその労働者に対し支払われた賃金の総額を、その期間の所定労働日数で除した金額をいう。
  • 使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。
  • 使用者は、労働者の死亡又は退職の場合において、権利者の請求があった場合においては、30日以内に賃金を支払い、積立金、保証金、貯蓄金その他名称の如何を問わず、労働者の権利に属する金品を返還しなければならない。

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この過去問の解説 (3件)

01

正しいものは、「労働条件の基準は最低のものであり、その向上を図るように努めなければならない」という記述と、「使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない」という記述です。
この問題は、労働基準法の基本原則、平均賃金の計算方法、違約金の禁止、退職時の賃金支払い期限を正しく覚えているかを確認する問題です。特に、平均賃金は所定労働日数ではなく総日数で割ること、退職時の支払いは30日以内ではなく7日以内であることが大切です。

選択肢1. 法で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上を図るように努めなければならない。

これは正しいです。
労働基準法第1条第2項では、この法律で定める労働条件の基準は最低のものであり、当事者はこの基準を理由として労働条件を下げてはならないだけでなく、その向上を図るように努めなければならないと定めています。問題文は、この条文の内容に合っています。

選択肢2. 「平均賃金」とは、これを算定すべき事由の発生した日以前3ヵ月間にその労働者に対し支払われた賃金の総額を、その期間の所定労働日数で除した金額をいう。

これは誤りです。
労働基準法第12条では、平均賃金は、発生日以前3ヵ月間に支払われた賃金の総額を、その期間の総日数で除した金額とされています。問題文は所定労働日数で割るとしているため、この部分が違います。なお、日数ではなく総日数、つまり暦日で考えるのが基本です。

選択肢3. 使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。

これは正しいです。
労働基準法第16条では、使用者は、労働契約の不履行について違約金を定めることや、損害賠償額をあらかじめ決めておくことを禁止しています。これは、働く人が不当にしばられないようにするためのルールです。問題文は、この内容どおりです。

選択肢4. 使用者は、労働者の死亡又は退職の場合において、権利者の請求があった場合においては、30日以内に賃金を支払い、積立金、保証金、貯蓄金その他名称の如何を問わず、労働者の権利に属する金品を返還しなければならない。

これは誤りです。
労働基準法第23条では、使用者は、労働者の死亡又は退職の場合に、権利者から請求があったときは、30日以内ではなく7日以内に賃金を支払い、労働者の権利に属する金品を返還しなければならないと定めています。問題文は期限を長くしているので、そこが違います。

まとめ

この問題では、条文の基本的な言い回し数字を正確に押さえることが大切です。
特に覚えておきたいのは、労働条件の基準は最低基準であり、向上に努めること平均賃金は総日数で割ること違約金や損害賠償額の予定は禁止されていること退職時の賃金などの支払いは7日以内であることです。
似た問題では、言葉の雰囲気で選ぶのではなく、「総日数か」「7日か30日か」のように、細かいところまで確認すると間違えにくくなります。

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02

この問題は 労働基準法の基本原則と賃金に関する規定について問うものです。

この試験で重要な条文は次のとおりです。

労働条件の原則(労働基準法第1条)

平均賃金(第12条)

違約金の禁止(第16条)

金品の返還(第23条)

数字や計算方法など、条文どおりの表現を覚えることが重要です。

選択肢1. 法で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上を図るように努めなければならない。

正しい

 

労働基準法第1条において下記のように定められております。

 

労働条件の基準は最低のものであるから、

労働関係の当事者はこの基準を理由として
労働条件を低下させてはならない。

さらに

労働条件の向上を図るよう努めなければならない

と規定されています。問題文の通りです。

したがって正しいです。

選択肢2. 「平均賃金」とは、これを算定すべき事由の発生した日以前3ヵ月間にその労働者に対し支払われた賃金の総額を、その期間の所定労働日数で除した金額をいう。

誤り

 

平均賃金の定義(労働基準法第12条)

算定事由発生日以前 3か月間の賃金総額÷ その期間の総日数

と規定されております。

設問では「その期間の所定労働日数」とあります。

これは誤りです。

選択肢3. 使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。

正しい

 

労働基準法第16条では、

使用者は違約金を定める契約や損害賠償額の予定契約をしてはならない

と明記されております。

したがって正しいです。

 

なお、実際に起きた損害を後から請求することは可能ですが、

事前に「金額」を決めておくのが違法となります。

選択肢4. 使用者は、労働者の死亡又は退職の場合において、権利者の請求があった場合においては、30日以内に賃金を支払い、積立金、保証金、貯蓄金その他名称の如何を問わず、労働者の権利に属する金品を返還しなければならない。

誤り

 

労働基準法第23条

「使用者は、労働者の死亡又は退職の場合において、権利者の請求があ
った場合においては、7日以内に賃金を支払い、積立金、保証金、貯蓄金そ
の他名称の如何を問わず、労働者の権利に属する金品を返還しなければなら
ない。」とあります。

問題文では「30日以内」とありますので、誤りです。

 

死亡や退職という緊急事態において、労働者や遺族がすぐに生活資金を得られるようにするため、

非常に短い期限が設定されています。

まとめ

労働基準法のポイント

労働条件→ 最低基準(向上努力義務)

平均賃金→3か月賃金総額÷ 総日数

違約金→ 禁止

退職時金品返還→ 7日以内

今回の問題以外にも

採用時賃金・労働時間・勤務地などの労働条件を書面で明示(口約束は不可)

解雇予告→労働者を解雇する場合、30日前まで、30日分以上の平均賃金の払い。

などがあります。

 

労働基準法は「労働者を守るための最低基準」なので、「会社に都合の良いルール(予告なし解雇、勝手に天引きなど)」が書かれた選択肢は、ほぼ間違いなく「誤り」です。

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03

この問題は、労働条件の原則、労働契約について問うものです。

選択肢1. 法で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上を図るように努めなければならない。

正しいです。

労働基準法第1条の内容と一致します。

選択肢2. 「平均賃金」とは、これを算定すべき事由の発生した日以前3ヵ月間にその労働者に対し支払われた賃金の総額を、その期間の所定労働日数で除した金額をいう。

誤りです。

「その期間の所定労働日数」の部分が誤りです。

正しくは、「その期間の総日数」となります。

(平均賃金)=(3ヶ月間の賃金総額)÷(その期間の総日数)

選択肢3. 使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。

正しいです。

労働契約の不履行(勤務態度が悪い、仕事をこなす能力が足りないなど)があったときに、違約金や損害賠償額を予定する契約は禁止されています。

選択肢4. 使用者は、労働者の死亡又は退職の場合において、権利者の請求があった場合においては、30日以内に賃金を支払い、積立金、保証金、貯蓄金その他名称の如何を問わず、労働者の権利に属する金品を返還しなければならない。

誤りです。

「30日以内」ではなく、「7日以内」が正しい内容となります。

労働者が死亡または退職し、権利者から請求があった場合、使用者は7日以内金品の返還をしなければなりません。

まとめ

法令文の語句、出てくる数値を覚えておくことがポイントです。

労働基準法は、労働者を保護するために最低の条件を定めた法令です。

そのため、その性質上基本的に使用者側が有利となるような基準を設ける法令ではないということを理解しておきましょう。

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