運行管理者(貨物) 過去問
令和6年度 CBT
問25 (実務上の知識及び能力 問2)
問題文
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問題
運行管理者(貨物)試験 令和6年度 CBT 問25(実務上の知識及び能力 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
- 自動車が追越しをするときは、前の自動車の走行速度に応じた追越し距離、追越し時間が必要になる。前の自動車と追越しをする自動車の速度差が小さい場合には追越しに長い時間と距離が必要になることから、無理な追越しをしないよう運転者に対し指導する必要がある。
- 運転者は、積載物の転落防止や、転落させたときに危険を防止するために必要な措置をとることが遵守事項として法令で定められている。出発前に、スペアタイヤや車両に備えられている工具箱等も含め、車両に積載されているものが転落のおそれがないことを確認しなければならないことを指導している。
- 飲酒は、速度感覚の麻痺、視力の低下、反応時間の遅れ、眠気が生じるなど自動車の運転に極めて深刻な影響を及ぼす。飲酒により摂取されたアルコールを体内で分解処理するために必要な時間は、個人差はあるが、例えば日本酒(アルコール15%)を2合(360mℓ)飲んだ時には、男性の場合で概ね4時間、女性の場合で概ね5時間が目安とされていることから、乗務前日の飲酒・酒量については、運転に影響のないよう十分気をつけることを運転者に指導している。
- 国土交通大臣が認定する適性診断(以下「適性診断」という。)を受診した運転者の診断結果において、「感情の安定性」の項目で、「すぐかっとなるなどの衝動的な傾向」との判定が出た。適性診断は、性格等を客観的に把握し、運転の適性を判定することにより、運転業務に適さない者を選任しないようにするためのものであるため、運行管理者は、当該運転者は運転業務に適さないと判断し、他の業務へ配置替えを行った。
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この過去問の解説 (3件)
01
適切なものは、「追越しに関する記述」と、「積載物の転落防止に関する記述」です。
この問題では、安全運転のために指導すべき内容かどうかを見分けることが大切です。特に、飲酒後にアルコールが抜ける時間の説明と、適性診断の目的は、思い込みで判断しやすいので注意が必要です。国土交通省の指導・監督マニュアルでは、運転者に対して法令の知識だけでなく、安全を確保するために必要な運転の知識や技能を身につけさせることが求められています。
これは正しいです。
追越しでは、安全な間隔を保ちながら行う必要がありますし、前の車との速度差が小さいほど、追越しが終わるまでに長い時間と距離が必要になります。ですので、無理な追越しをしないよう指導するという内容は適切です。国の資料でも、無理な追越しは危険な運転の例として扱われています。
これは正しいです。
道路交通法では、積載物の転落を防ぐことや、転落させたときに危険を防止するために必要な措置をとることが、運転者の守るべき事項になっています。国土交通省のトラック事業者向けマニュアルでも、スペアタイヤや工具箱なども含めて、積んでいるものが転落しないことを出発前に確認するよう指導するとされています。
これは適切ではありません。
国土交通省のマニュアルでは、純アルコール20グラムを含む酒類を1単位とし、それを体内で分解処理するには約4時間かかる目安が示されています。そして、日本酒1合がその1単位の目安です。
つまり、問題文のように日本酒2合で男性4時間程度という説明は合っていません。2合なら、少なくともその倍に近い時間がかかると考えるのが自然です。
これは適切ではありません。
国土交通省のマニュアルでは、適性診断の結果は運転者ごとに違うので、その結果を活かして、自分のくせを理解し、克服するよう指導・監督していくことが必要だとされています。NASVAの案内でも、適性診断は、ドライバーの特性を把握して、安全運転に役立つ助言を行うためのものです。
そのため、診断結果だけを理由に、運転業務に適さないと決めつけて配置替えするという考え方は適切ではありません。
この問題では、安全運転のための具体的な指導として妥当かどうかを考えることが大切です。
無理な追越しを避ける指導と、積載物の転落防止の指導は適切です。
一方で、飲酒後にアルコールが抜ける時間の説明は数字が合っておらず、適性診断も、運転者をふるい落とすためではなく、安全運転に活かすためのものです。
似た問題では、
法令や公式マニュアルにある説明と合っているか、
数字が正しいか、
制度の目的を取り違えていないか
を順番に見ると判断しやすくなります。
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02
この問題は、貨物自動車運送事業者が運転者に対して行うべき「指導・監督の指針」に基づいた知識を問うものです。
安全運転の基礎知識、積載物の管理、アルコールの影響、
および適性診断の結果の活用方法について、
正誤を判断する必要があります。
適切
追越しには、自車と前車の速度差に応じた時間と距離が必要となりす。
速度差が小さいほど追い越しの完了までに時間がかかり、結果的に事故発生のリスクが高まります。
追い越しを繰り返しても、速度違反をしても、現地到着時間に大きな差はありません。
無理な追越しを控えるよう指導することは、安全管理上極めて重要かつ適切です。
適切
貨物の転落防止はもとより、スペアタイヤや工具箱といった車両備え付けの物品についても、
脱落すれば重大な事故に繋がります。
これらが確実に固定されているか出発前に確認させる指導は、
法令遵守の観点からも適切です。
出発後でも、休憩時に再確認する指導を行うようにしましょう。
不適切
飲酒による身体への影響についての記述は正しいですが、
アルコールの分解時間の目安に誤りがあります。
一般的に日本酒2合(純アルコール約40g〜50g)を処理するには、
男性でも概ね8時間〜10時間程度(1合につき約4〜5時間)かかるとされており、
選択肢にある「4〜5時間」という数値は短すぎるため不適切です。
不適切
適性診断は、自動車運送事業者における運転者を対象に、
自動車の運転に関する長所、短所といった「運転のクセ」を様々な測定により見い出し、
それぞれのクセに応じたアドバイスを提供することで、交通事故防止に活用するもの。(NASVA)
設問では「運転に適さない者を排除(配置換え)するため」に利用されております。
これは、適性診断の本来の目的とは違います。
それにより「他業務への配置転換」という判断は不適切です。
事業用自動車の運転者に対して行う指導・監督に関して、
法律の遵守は当然ですが、実務的な内容での安全指導や教育が重要です。
また、運行管理者も安全運行に必要な知識をもち
適切に管理していくことが必要になります。
この問題では
「速度差の小さな追い越し」
「荷物の積載方法と確認」
「アルコールの人体に及ぼす影響」
「適性診断の活用方法」
についての理解を問うものでした。
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03
この問題は、運転者に対して行う指導・監督について問うものです。
適切です。
無理な追越しにより事故を発生させる危険性があることから、追越し時に考慮すべきことを運転者に指導する必要があります。
適切です。
運行中の貨物の転落により、重大な事故を発生させる可能性があることから、備え付けの工具箱等も含めて正しく積載し、転落させないよう確認しなければならないことを指導する必要があります。
不適切です。
アルコール分解に必要な時間について、「男性の場合で概ね4時間、女性の場合で概ね5時間」という部分が誤りです。
本文のように日本酒(アルコール15%)を2合(360mℓ)飲んだとき、アルコールを分解するのに一般的に男性の場合で8時間、女性の場合で10時間程度かかります。
不適切です。
適性診断の結果から受けた人の運転のくせを知ることができます。
国土交通省が策定した指導・監督のマニュアルによると、適性診断の結果をもとに、運転者の良い部分は褒めて伸ばし、悪い部分は克服できるように適切なアドバイスをすることが推奨されています。
本文では、運転業務に適さない者を探すことを目的に適性診断を使っている記述がなされているため不適切です。
事業者は運転者に対し、自動車の管理・運転方法から運転者自身の健康面に至るまで、適切に指導・監督を行う必要があることを押さえておきましょう。
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