運行管理者(貨物) 過去問
令和6年度 CBT
問27 (実務上の知識及び能力 問4)
問題文
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問題
運行管理者(貨物)試験 令和6年度 CBT 問27(実務上の知識及び能力 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
- 自動車のハンドルを左に切り旋回した場合、左側の後輪が左側の前輪の軌跡に対し外側を通ることとなり、この前後輪の軌跡の差を内輪差という。大型車などホイールベースが長いほど内輪差が小さくなることから、運転者に対し、交差点での左折時には、内輪差による歩行者や自転車等との接触、巻き込み事故に注意するよう指導する必要がある。
- 輸送の安全に関する教育及び研修については、知識を普及させることに重点を置く手法に加えて、問題を解決することに重点を置く手法を取り入れるとともに、グループ討議や参加体験型研修等、運転者が参加する手法を取り入れることも交通事故防止対策の有効な手段となっている。
- アンチロック・ブレーキシステム(ABS)は、急ブレーキをかけた時などにタイヤがロック(回転が止まること)するのを防ぐことにより、車両の進行方向の安定性を保ち、また、ハンドル操作で障害物を回避できる可能性を高める装置である。ABSを効果的に作動させるためには、運転者はポンピングブレーキ操作(ブレーキペダルを踏み込んだり緩めたりを繰り返す操作)を行うことが必要であり、この点を運転者に指導する必要がある。
- トラックは視点が高いことから、手前の路面もよく見え、先行車両との車間距離が長く感じられるため、車間距離を短くとりがちになり、追突事故の要因ともなる。そのため、走行中は安全な速度と十分な車間距離を保つことが重要であることを、運転者に指導する必要がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題では、トラックの構造上の特性と、事故防止のための教育の考え方を正しく押さえているかがポイントです。特に、内輪差の意味とABSの使い方は、間違えやすいところです。
これは適切ではありません。
内輪差とは、右左折やカーブで、後輪が前輪より内側を通ることです。問題文は、後輪が前輪の軌跡の外側を通るとしているので、まずここが違います。さらに、国土交通省のトラック運転者向け資料では、車長が長いと内輪差が大きくなるとされています。問題文はホイールベースが長いほど内輪差が小さくなるとしているため、この点も逆です。
これは正しいです。
国土交通省の安全マネジメントの手引きでは、教育や研修について、知識を普及させることに重点を置く手法に加えて、問題を解決することに重点を置く手法を取り入れること、さらにグループ討議や参加体験型研修など、受講者が参加する手法を取り入れることが示されています。交通事故防止のためには、ただ話を聞くだけではなく、運転者自身が考えて参加する形の教育が有効です。
これは適切ではありません。
国土交通省のABSの説明では、ABSを効果的に作動させるためには、できるだけ強くブレーキペダルを踏み続けることが必要とされています。つまり、踏んだり緩めたりを繰り返すポンピングブレーキは必要ではありません。問題文は、ABSの使い方を逆に説明しています。
これは正しいです。
国土交通省のトラック事業者向け資料では、トラックは視点が高く、手前の路面もよく見えるが、車間距離が長く感じ、知らず知らずのうちに車間距離をつめてしまい、追突事故の要因となるとされています。ですので、運転者に対して、十分な車間距離をとることや安全な速度で走ることを指導するのは適切です。
この問題で押さえたいのは、教育のやり方とトラックの特性です。
適切なのは、参加体験型の教育を取り入れることと、トラックは車間距離をつめやすい特性があるので十分な車間距離を保つよう指導することです。
一方で、内輪差は後輪が前輪より内側を通ることであり、車長が長いほど大きくなること、また、ABSではポンピングブレーキではなく強く踏み続けることが基本であることも大切です。
似た問題では、言葉の意味が正しいかと安全装置の使い方が正しいかを分けて考えると、判断しやすくなります。
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02
この問題は、車両の構造的特性(内輪差・視点)、安全装置(ABS)の正しい知識、
および効果的な教育手法についての理解を問うものです。
特に物理的な仕組みや装置の特性を正確に把握しているかがポイントとなります。
不適切
内輪差とは、旋回時に後輪が前輪の軌跡よりも「内側」を通る現象を指します。
また、ホイールベース(前輪と後輪の軸間距離)が長いほど
内輪差は「大きく」なります。
設問では「外側を通る」「小さくなる」とされています。
この物理的特性の記述が誤りです。
適切
一方的な知識伝達だけでなく、グループ討議や参加体験型研修など、
運転者が能動的に関わる手法(ワークショップ形式など)を取り入れることは、
意識変革や問題解決能力の向上に繋がり、
交通事故防止対策として非常に有効です。
不適切
ABS(アンチロック・ブレーキシステム)は、
システムが自動でブレーキの解除・作動を高速に繰り返す装置です。
その効果を最大限に発揮させるためには、
「一気に強く踏み込み、そのまま踏み続ける」ことが正解です。
人間がポンピングブレーキを行うとシステムの作動を妨げてしまうため、
この記述は不適切です。
適切
トラックは乗用車に比べて視点が高いため、手前の路面が広く見え、
心理的に車間距離を実際よりも「長く」感じてしまう傾向があります。
その結果、無意識に車間を詰めてしまい追突事故を招く恐れがあるため、
この特性を指導することは適切です。
交通事故防止対策に関する問題でした。
法令ではない実務レベルでの知識を正しく持ち、
車両の特性についてや安全装置に対する知識など
幅広い分野での安全教育と指導が重要です。
ここでは
「内輪差はホイールベースが長いほど大きくなる」という基本原則と、
「ABS作動時はポンピングブレーキをしない」という装置の特性をしっかり押さえておきましょう。
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03
この問題は、車両の挙動や機能等の指導内容について問うものです。
不適切です。
内輪差について、「左側の後輪が左側の前輪の軌跡に対し外側を通ることとなり、」と説明がありますが、ハンドルを左に切り旋回した場合、「左側の前輪が左側の後輪の軌跡に対し外側を通る」ことになります。
また、「ホイールベースが長いほど内輪差が小さくなる」とありますが、「ホイールベースが長いほど内輪差が大きく」なります。
内輪差が大きいことにより、旋回する内側にいる人や物を巻き込んでしまうことがあります。大型車両を運転する場合は内輪差が大きくなるので特に注意して指導する必要があります。
適切です。
自らが考えて、それをアウトプットする場などを設けることで、効果的に教育を進めることができます。
不適切です
ABSの作動に「ポンピングブレーキ操作(ブレーキペダルを踏み込んだり緩めたりを繰り返す操作)を行うことが必要であり」とありますが、正しくは「強くブレーキを踏み続けることが必要であり」となります。
正しくABSを作動させることで、車両、路面の状況に応じてセンサーによりブレーキ力を調整し、車両の安定性を保つことができます。
適切です。
本文のとおり、視点が高い車両の場合、先行車両との距離を長く感じやすく、車間距離を短くしがちになります。
そのため、適切な車間距離を保ち、安全な速度で運行することが大切です。
車両に備えられている装置の使い方、貨物の積載方法、車両の特性など、指導する内容を正しく理解することがポイントです。
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